嬉野流対策メモ3

嬉野流の本が出る前に嬉野流対策が纏まらないままなのもどうかと思うので、
執筆意欲が尽きないうちに書けることは全部書いちゃいましょう。
というわけで前回の続きから。

前回は雁木に組んで△4五歩と反発する変化を述べた。
結論としては不利になるわけではないが、そこまで有利にもならない感じ。
そこで私は最近△6二銀~△5三銀の二手を△5二飛~△6二玉に変えている(下図)ので
今回はこの変化を述べていきたいと思う。
2017-06-16d.png


駒組みの要点としては4三銀~3二金型の構築を急ぐこと(中飛車の表明が早いと相振りにされた時に損)
▲2五歩に△3三角を上がらない事。上がったら捌かれるだけなので。

まずは前回と同じように先手が▲4六銀と出ると今度こそ△4五歩で後手良し。
2017-06-22a.png
銀取りにどう応じても△5五歩がうるさい。
一例として▲4五同銀は△5五歩で(△3三桂もあり)▲同歩△同飛は王手銀取りなので論外だが、
5六を取り込まれるのもいかにもつらい。
後手の飛車が5筋にいるのでこの利きが通ると先手は玉の位置が悪くて祟りやすい。

▲4六銀と出る手が成立しないなら先手は別の手を考えることになる。
▲6六銀とされた経験があり、これはじっくりした展開で一局。
△7二玉でも良いし、この場合は△3三角もありそう。
▲4六歩とされたこともあり、やはりゆっくりした展開でなんとも言えない。

先手は▲3七桂もある。威圧的に思えるが実はこれも意外と先手が攻めるのに時間がかかる。
その形はいつか棋譜を公開できればなあと思うが現状はちょっと経験が少ない。

先手が急戦を望むなら▲3五歩という手が有力になる。
2017-06-24a.png

これがちょっとした難敵。後手が悪いわけではないが、正しく対応しないと形勢を損ねる。
特にこの変化は△6二玉のデメリットが出る変化があるのでその辺含めてまた次回。

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嬉野流対策メモ2

先日プロ棋戦にも登場してますます知名度を上げる嬉野流だが、
喜ばしいことに創設者のたまご~ん氏に定跡書の執筆依頼が来たらしい。
ご本人が執筆に乗り気なので、そう遠くない未来にご本人の解説書を読める日が来るかもしれない。
プレッシャーをかけるのは本意ではないが、期待しています。

というわけで今回は久々に嬉野流の対策を進めてみたいと思う。
前回では雁木に組んで△4五歩と突いて根性でなんとかしてね…というところで終わったのでその続きから。

2015-12-16b.png
この歩突きに引いてくれれば一局ながらまあ後手の立ち上がりとしては満足(ここまでが前回の内容)。
先手としては気合で取りたい…と言いたいところなのだが、
実戦で何度かこの局面まで進むと9割方銀を引かれてしまう。
よって取られた場合にどうなるかは私もあまり経験がないのが正直な所。
取ってくる相手は初段以下(格下)がうっかりで取ってこっちが圧勝するか、
五段クラス(格上)が堂々と取って負かしてくる場合が多いので成立してるかわからない。
まあアマチュアなら強い方が勝つゲームだろう。

ソフトで検討してもほぼ互角で変化も膨大なので、
以下は先手の応手を何通りか紹介して、それに対する後手の方針を述べる程度で勘弁していただきたい。
とりあえず図からは▲同銀 △3三桂と進んだ場面を再掲。
2017-06-15a.png

①▲2四歩 △同 歩 ▲2三歩
2017-06-15b.png
一歩手持ちにしたことを利用して銀取りを放置して攻める手順。
なお、単に▲2四歩△同歩▲同角は△2三歩で何も面白いことは起こらない。
後手はここから激しい手順が嫌なら△3一角で妥協しておけば最悪の事態は免れるだろう。
妥協が嫌なら堂々と△同金と取り、以下▲2四角△同金▲同飛△4五桂▲2三飛成と進む(下図)。

2017-06-15c.png

以下は△4二飛と受けておいてどうか。角損でソフト的には無理な仕掛けで後手優勢なのだが、
人間的には嫌かもしれません。嬉野流は元々こういう強引な攻めを通す戦法でもある。
嫌なら▲2三歩に△3一角と引いておいて一局なのでそちらを選べばいいだろう。

実戦的には後手も嫌だが、先手が好んで飛び込む変化とも思えないので先手は別の手をオススメしたい。

▲4六歩
2017-06-16a.png

とりあえず銀に紐を付けておく手。一見自然な手ではあるのだが、
これを指すと先手の角筋が止まって先手から動きづらいので個人的にはイマイチ。

後手はここで何も考えず△4五桂と取ると▲同歩ととられ、4五の拠点が大きいのでこれはよろしくない。
そこで△5五歩▲同歩としてから△4五桂▲同歩△5五角と進めるのが有力(下図)。
2017-06-16b.png
△5五角が気持ちの良い手で、本来目標にするはずだった角に逃げられ威張られては先手としては面白くない。
大体こういう展開になれば後手に不満はない。
なので先手も△5五歩は取らないで▲4七銀といった手を指しておくほうが優る。
その場合は後手も焦らず△5二飛などで力を溜めてまあ一局の範疇だろう。

▲3七桂
2017-06-16c.png
銀に紐を付けるならこちらの方が角筋が止まらないことと、
△4五桂▲同桂の時に銀に当たるのでこちらの方が良いかと思う。
後手は先ほどと同じように△5五歩を入れるのだが、
そこで①の手順である▲2四歩△同歩▲2三歩と勝負したり、
▲2四歩△同歩を入れてから▲5五歩と戻す手もあって良い勝負かなとしか言いようがない。

大体こういった要領で指して後手もまずまず戦えるかなというのが私の印象。

ただ△6二銀~△5三銀の2手がどこまで有効か疑問に感じてきたので、
最近は私はその2手を△5二飛~△6二玉に回している。(下図)
2017-06-16d.png
こちらの方が▲2四歩△同歩▲同角が王手にならないし、△5五歩が厳しくなりやすいので良いかなーと思っている。
ただしこれはこれで嫌な変化があるのでいつになるかわからないが(と保険をかけておきますすいません)、
次回があればその辺を述べていきたい。

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嬉野流対策3

6月2・3日の天下一将棋会あれこれ

先週は2日の金曜日と3日の土曜に天下一をプレイしてきた。
久々にがっつりプレイできたのはいいのだが、
金曜日に大事な将棋を落としに落としたせいでB級1組に陥落…。
うーん久々にB級1組に落ちた気がする…。
多分最低でも半年くらいは落ちてなかったはずなのでちょっと残念。
まあ落ちる時は落ちるし、また上げればいいだけなんだが。
というわけでB1ではマッチ全部天位ながら6勝1分けで天宝玉回収してA級復帰。
今回は調子悪かったがここで稼いだのは大きかった。
これがなかったら間違いなくがっつり減ってる。

土曜日のA級ではぎょりん氏、フォンセ氏、ほんだみゆ氏×2とかいう
えげつな~いマッチングやらされて履歴が真っ青に。
辛うじて1回はA級維持。で2回目のセットでA級落ちる寸前で終了した。
次回は多分またAから落ちます(笑)。
笑いごとじゃないんだけど笑わないとやってられない。


今回はVS6割天位から。
いつもの雁木右玉。



中盤急所の場面で悪手を指して形勢を損ねてしまったので
その部分を重点的に振り返ってみます。
2017-06-08a.png
55手目の大事な局面。ここでは▲5三角成が第一感だったが、後の展開に自信がなくて見送った。
しかし実戦で指した▲6四角は悪手で△7三角とぶつけられて後手の角や桂馬を捌かせてしまった。
ここは当初の予定通り▲5三角成で先手有望だったようだ。
以下△同 金▲8四歩△9七歩成は▲8三歩成で相当だ。
2017-06-08b.png

図では次に▲9二歩が厳しい。△同香は▲7一角△5二飛▲9二と(△同飛は▲5三角成)があるので
後手の指す手が難しかった。この局面を悪いと判断してしまったのは大局観が良くなかった。
その先まで踏み込んで読まないといけないし、それだけの価値がある局面だろう。

△9七歩成を過大評価しすぎたかな…。
またどこかで似たような局面は遭遇する日が来ると思うので、
その時は間違えないようにしっかり読みを入れたい。


以下は余談だがYouTubeで嬉野流で実況動画を上げてる方とマッチした。
序盤早々こちらが駒得して後は割と一方的だったので、
そんなもん動画にしたくないだろうしうpしないだろうな…と思っていたら動画になっててビビった。
正直偉いなと思いました。僅差の負けとかならともかく、
一方的な負け動画とか普通晒したくないものですし。

ちなみにイム8との対局は基本的に名前は隠さないで動画化していただいて結構です。
どうせ棋風とかでバレると思ってるし…。
でも別に超格上でも強豪ってわけでもないので強い強い言うのはやめてほすぃ…。
プロフィール

イム8@天下一将棋会

Author:イム8@天下一将棋会
将棋が一番の趣味だが特に強くもない。
天下一将棋会ではイム8、
将棋ウォーズではimu8、
81dojoではinumimistというHNで活動中。

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